千曲川がゆっくり流れる飯山の周りには、穏やかで心優しい人が多く住んでいるように思います。
ブナ林や、針子の湖などすごくきれいなところもあります。
昔から続く行事やお祭りなどを一生懸命継承している方、おいしい農産物を真面目に苦労をいとわず作り続けている方も多いです。
まさに、高橋真由美さんの人形の世界の“おばあちゃん”がたくさんいます。
しかし、冬の厳しさは格別です。市街地でも積雪が1メートル~2メートルになりますし、2、3日ずーっと降り続くと、頻繁な除雪、雪下ろし、車や駐車場のやりくりはとても難儀で、まさに雪に閉じ込められた感じです。
その分、雪が解けてきて、ふきのとうが顔を出してくる頃になると、ワクワクします。
菜の花、桜の花が咲く季節は解放感でいっぱいです。
飯山人が思いやり深く、忍耐強いのは、冬がとてもとても厳しくて苦労が多いからこそ。
雪解けのうれしさや春のお陽さまの温かさが、故郷をいとおしく思う気持ちにつながっています。
飯山の魅力は、春夏秋冬がはっきりした、その時々の風景やそこから得られる体感だと思っています。